壁画5:宮殿。
人間に囚われてしまった九色の鹿を救出する。
鹿が囚われたためか、それとも天罰か、王国は闇で覆われた。
鹿が囚われているのは宮殿の昇降機で昇った先の大広間だ。
宮殿前の広場には暗黒竜が3匹飛んでいるのが見える。
暗黒竜は大きいが、広場はさらに大きい。
こんな広大な場所に暗黒竜たった3匹だ。
余裕だろうと思って堂々と正面からの突入を試みた。
結果、たかをくくって安全確認をちゃんとしなかったせいで、暗黒竜に見つかってやられた。
リセットして、なかったことに。
入り直して2回目は、遠回りにはなるが端の雲をつたって近づいた。
正面から行くとエナジー切れになるから、回復もできて好都合だ。
今度は無事に宮殿にたどり着いた。
宮殿の入口を塞いでいた闇花と、昇降機周りの闇花を焼く。
昇降機を起動して2階の大広間へ。
鹿様が倒れていた。
星の子が力を捧げると、鹿の背中の模様が1つ回復した。
1つでは足りない。1人では助けられない。
星の子の背後に、裏切り者の村人が姿を現した。
おま......どのツラ下げてきたんだ。
この村人は反省したようで、鹿を助けるために協力してくれるらしい。
村人に手招きされて広間の奥へ向かう。
そこでは三日月オアシスに住んでいたマンタとクラゲとカニが檻に囚われていた。
裏切り者と手を繋ぐのは気が進まなかったが、村人と手を繋いで、協力して生き物たちを解放していった。
助けた生き物たちは、すぐさま広間の鹿様の元に飛んでいった。
3匹を助けた我々も広間へ戻った。
自分1人では無理だったけど、みんなで力を合わせれば鹿様を助けられるかもしれない。
背中の模様はすべて回復した。
それでも鹿様は目覚めない。
しゅんとする星の子。
星の子と村人、生き物たちは、鹿の前から去っていく。
この場面はどういう気持ちで去ったんだろう。
「我々だけで暗黒竜をなんとかしよう......!」
そんな決意を感じさせる後ろ姿だった。
まるでアベンジャーズのような2人と3匹。
そのとき、背後で動きがあった。
鹿様が、立った!
くるっと振り返る星の子がかわいかった。
鹿様が蘇った。
みんなで外へ出て、暗黒竜に立ち向かう。
といっても、どうすればいいのか。
暗黒竜に突撃すればいいの?
触れた瞬間にバッサーって羽が散ってしまうあのエビに?
恐る恐るエビを目掛けて突っ込んだ。鹿様とともに。
あのエビが一瞬で散った。
鹿様、すごい。
大復活だ。
エビ3匹に囲まれても――。
鹿様の力で3匹同時に蹴散らした。
鳥肌が立った。
エビをすべて退治すると、闇が晴れていった。
鹿を捕らえた人間が戻ってきた。
国王は反省し、神々しく光る鹿の前ですべての生き物を護ると誓った。
それを見届け、役目を終えた鹿は飛び去っていった。
最終クエストクリア。
案内人に報告をしてエンディングが流れた。
壁画も完成した。
その後の鹿様についても。
自然へと戻り、最後まで自由に生きたらしい。
いい話だった。
鹿様が大好きになった。
案内人から限定のマスクを交換した。
ついでにヘアアクセサリーの花も。
両方合わせてキャンドル170本。
最終クエストをクリアしてハイになってるから、キャンドル数なんて全然気にならない。
九色カラーのマスクだ。
鹿様とお揃いだ。
鹿様ァァァ!