分かち合いの日々の期間中のこの日。
捨て地で染料集めをしていると、フレンドさんがやってきた。

私の元にワープしてくる人なんて普段いないから、なんだろうと思った。
今日はフレンド系のデイリークエストあったっけ?と、デイリー一覧を確認してみたけど、該当するものはない。
不思議に思っていると、私の前まできたフレンドさんがひざまずいて、キャンドルを差し出した。

あ、分かち合いの日々だ。
今はハート贈呈が2倍になる期間。ハート1個分のコストで、2個のハートを贈れる。
そういえば、何年か前の分かち合いの日々でも、同じことがあった。
あのときも、たしかこのフレンドさんだったはず。
この人、そうなのだ。
わざわざ目の前まできて、直接ハートを出してくれる。
「よかったらハート交換しない? 無理だったらいいよ」
言葉にすれば、きっとそんな感じ。
ハート交換ができるということは、当然チャットは解放済みなのだけど、このフレンドさんとは一度も会話をしたことはない。
私はキャンドルはいっぱい持ってるけど、ハートは少ない。
「喜んで!」という気持ちで、ありがたくハートを受け取り、すぐにお返しをするつもりだった。
つもり、だった……。
対面でのハート交換が年単位で久しぶりすぎて(もしかしたら数年前のこのフレンドさんとの対面交換以来かもしれない)、フレンドツリーのどこにハート交換のアイコンがあるのか、すぐに分からなかった。
あたふた、あたふた。
あれ? ツリーの画面変わった?前からこんな配置だったっけ?
フレンドさん、目の前で待ってくれてるのに。
このときのフレンドさんの心境(予想)
「え、この人……ハート受け取ったまま返さないつもり?」
「まさかの持ち逃げ?」
違うんです違うんです。
ごめんなさいごめんなさい、ちゃんと贈ります。
ようやくアイコンを見つけて、ボタン連打でコストを払って、やっとハートを差し出せた。

お待たせして本当にごめんなさい。
絶対もらい逃げすると思ったでしょ……って気まずさがあった。
ハート交換後は、おじぎや投げキスなどし合って、フレンドさんは帰った。
あとからホームにメッセージボートを浮かべて、謝っておいた。
読んでくれたかどうかはわからないけれど。